やればやるほど良くなると思っていた片づけで、やればやるほど悪化していったもの

やればやるほどによくなると思っていた片づけで、

やればやるほどに悪くなることがあるのだと

体験から感じたことがあります。


やればやるほど良くなると思っていた片づけで、やればやるほど悪化していったもの

それが「一緒に暮らす家族との関係性」でした。

そんな本末転倒なことになった片づけ体験から得たことは

今の自分の片づけにおいて大事な土台になっていると感じています。

片づけの関わりの中でつくられた関係性

二人の子どもたちがまだ幼く、

日々の片づけを担っていたのは母親である私でした。

そんな立ち位置の私からみた家族は

言えば片づけもやってくれるけど

言わなければ動いてくれない人たちでした。

自分一人で片づけしていることに

うんざりしてくればくるほど家族は私にとって

散らかす人

嫌味をいう人

になっていきました。

片づけは終わりがなくて

終わりなき戦いの心境でいましたし

家族が敵のように思えて

「いつも私ばっかり」

が口癖になっていました。

その頃の家族の様子といえば

疑問があったとしても私の言った通りに従うだけ。

完全に圧のある状態で私が片づけを仕切っていました。

私の顔色をうかがうように片づけをする家族に対し

自発的に動いてない、協力的でないとイライラする一方で

家族をコントロールしやすい状態であることに

好都合だとばかりに甘んじていることも多々ありました。

家族は私の不機嫌スイッチがいつ入ってしまうのか

戦々恐々だったと当時を振り返って思います。

自分の機嫌が悪いことは自分にとっても不快であり

そういう状態にさせる家族に当たりました。

しかも自分の機嫌の悪さを正当化するかのように

空間にケチつけさせないよう

これで文句言えないよねってくらい

それはそれは片づけ掃除を

完璧にこなすようになっていきました。

空間を綺麗にしてあげているんだから

機嫌の悪さなんて仕方のないことだ

そんな思いでいました。

自分ごとで捉えてみることで見えてくる

相手に圧をかけてやらせているような

一時的にできている風の片づけは

やり続けていくうちに

自分から発する不機嫌さや家族の不機嫌さに消耗し

部屋を綺麗にするほどに虚しさや

自己犠牲しているような感覚が強まっていきました。

やればやるほど部屋はキレイになっていく

けれど家族との関わりは悪化の一途をたどる

綺麗な空間だけどくつろげない家庭

誰一人として安心していない状態に

私は一体なんのために片づけいるんだろう

と虚しさが溢れていきました。

「何のために片づけするんだろう」

ここでようやく自分に焦点があたったことで

してあげている

という視点からするりと抜けた感覚がありました。

家族のために

「やってあげている」

片づけや掃除の裏には

よくやってくれてありがとう

を言ってもらいたい

いつも綺麗にしてくれてありがとう

を言ってもらいたい

自分がいることに気づきました。

いい母、いい妻である評価を

もらえることで

自分は価値がある人間だと

安心したかったんだ

ということに気がついて

力が抜けた時に大事なことが見えました。

実際に夫が私を手伝おうとして

掃除機をかけた?と聞いてくれても

まだやっていないことを

指摘されたとしか思えていなかったこと

私は私の思い通りに動かない家族に

イライラしていて嘆いていたことで

私を手伝おうと動いてくれていたことも

見逃していたであろうこと

わかって欲しいと求めながら

私が私自身をわかっていなかったのだなと

実感しました。

まずは自分から

家族がいるから

組織の中だから

相手がある片づけ

人と関わる片づけでは一見

自分にはできることはない

と思い込んでいることがあるなと体験から学びました。

まずは自分から

自分ごとにして

自分ができることがある

と見えることで

大切な家族のせいにして嘆かなくてもいいし

自分にはできることはないと諦めなくてもいい

そう実感しています。

「自分は何を大事にどうしていきたいのか」

自分が片づけする際にも
片付けをサポートする際にも

大事にしている問いです。

かつては私が認められたくてやっていた片づけ

家族にしてあげていた片づけでしたが

自分と向き合ってみての今

家族や私自身が

本当にやっていきたいことに

エネルギーを集中することができるよう

家庭の場を整えるために片づけする

に変わりました。

誰かがやってくれなくても一人でもやる

それが自分の大切にしたい想いだから。

実際は一人ではやっていないんだなと

実感することがたくさんあります。

私が数日留守にして帰宅した時

綺麗に整えてドヤ顔で迎えてくれる家族をみると

私が大事にしていることを理解してくれている

そんな嬉しさを実感することもあります。

片づけを借りながら

自分の現在地を知りゴールを明確にする。

自分との約束を守るように

行動し積み重ねていく

そういうことで自信になっていくことを

実感しています。

家族が~

子どもが~

という前に

自分ごとにして自分を知ることができる

自分の想いを知って実践することができる

自分が自分を幸せにしていく

自分の責任でできることから始めていく

関係性も含めて

やればやるほど良くなる片づけ

自分でできるところから

始めていきましょう。

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この記事を書いた人

家族の片づけコンサルタント

モノ・自分の整理を通じて自己肯定感を底上げし、幸せを実感できる家族を増やしたい♪

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